NO.1794 「地図の苦手な政治家」 2006年4月13日

 小学校、中学校、高校と、一番苦手な科目は「地理」だった。 気候とか、地形とか、等高線とか、そういう用語を聞いただけでも、頭が痛くなってくる。 正直に言うが、アフリカのコートジボワールとか、シエラレオーネがどこにあるのか(だいたいここらへんだなというのはあっても)、地図上で正確に示す自信がない。 先日、アフリカでボランティアをやったという某大学の学生とお茶を飲んだ。 ルワンダで起こった民族紛争(虐殺)を描いた「ホテル・ルワンダ」の話で盛り上がった。 ルワンダだと思っていた国が、(実際は)ブルンジだったということが判明した。 (*あー、恥ずかしかった。) そういえば、南米大陸でも、アルゼンチンやブラジルは分かっても、グアテマラがどこだったか、すっと頭に浮かばない。 ましてや、中東地域になると、サウジアラビアは分かっても、ヨルダンとか、あとの国の位置はよく憶えていない。 
 
 さらに言うと、アメリカ合衆国の地図を見ても、マサチューセッツ州とか、ニューヨーク州とか、カリフォルニア州なんかはすぐ分かるが、ユタ州がどこだったか、バーモント州がどこにあるかと聞かれると、これも100%、確信がない。 ええと、中国の湖北省は…どこだっかなあ? ううむ。 重慶市は…あそこらへんだと思うんだけどなー。(*くそっ!)
 
 では記憶力が悪いのかといえば、(頭の回転が遅いことは確実だとしても)これがそうでもない。 たとえば、テストの前にアメリカの地図を30分も眺めると、テスト用紙に描かれた空白の州の名前をサッと埋められたりする。 それなのに、次の日には「記憶の空間」からすっかり消え失せている。 うーん。 なぜだろうか? 好きな小説の文章とか、漢詩とか、映画のセリフとか、そういうのは全部、暗記しているのに…。 しかも、外務省がある国のブリーフィングに来る時は、資料の中に常に地図が添付されている。 そうしたデータを何回も見ているはずなのに、脳幹に刻まれない。 恐らく、地図というものに、本当に興味がないからだ、な。 それにしても、これじゃあ、自民党外交部会長として失格だ。 そうだ。 オフィスに大きな「地球儀」を買って、しょっちゅう眺めていればいいんだな。 さっそく、注文することにしよう。 「方向音痴」は治らなくても、「地図の分からない政治家」からは脱却出来るかもしれない。(笑・笑)

追伸:午後4時30分。 議員会館事務所でパソコン画面に向かっている。 午後3時から衆議院議員会館の会議室で行われた超党派の「活字文化振興議員連盟」の総会で、作家の林真理子さんの短い講演を聞いた。 実物に会ったのは初めてだけど、(想像していたとおりの)ウィットのある、チャーミングな人物だった。 特に面白かったのは、「パソコンで書くのと、ペンで書くのとは、思考回路が変わってくる」というエピソード。 林さんのような恋愛小説を書く作家は、ペンを使う人が多いらしい。 「パソコンの変換で、愛だの恋だのって書いても、感じが出ないでしょう?!」って、なるほどねー。

山本 一太